こんにちは。ハルです。
今回はテーマは『どこの不動産屋に行けば良いか』です。
- はじめに行くべき不動産屋ってある?
- 変な不動産屋に行って損したくないのだけどオススメはある?
こんな疑問にお答えします。
- キャリア:不動産デベロッパー入社11年目
- 保有資格:宅地建物取引士・再開発プランナー
- 家族構成:私-妻-子供の3人家族
- 住まい:3LDKの分譲マンション(35年の変動金利)
- 性格:『損すること』が死ぬことの次に嫌い
本記事では、
- 大手仲介会社は比較的に無難
- TERRASSは併用策として是非おすすめしたい
- 地場の不動産屋はダメではないがメインにするのも・・・
これらについて解説しています。
住宅購入を検討されている方は、ぜひ参考にされてください。
目次
その1:大手仲介業者の店舗に行く
一つめが『大手仲介業者』です。
CMなどで聴き馴染みがあるかと思いますが、大手仲介業者とは下記のような会社です。
- 三井不動産リアルティ(三井のリハウス)
- 野村不動産ソリューションズ
- 東急リバブル
- 小田急不動産
- 三菱地所ハウスネット
これらの会社は不動産仲介業界をリードする企業として知られており、売却一括査定サイトの『すまいバリュー』を直営展開しています。
オススメの理由は以下2つです。
- 貴重で新鮮な情報を持っている(かも)
- 取引事故があっても逃げない
貴重で新鮮な情報を持っている(かも)
仲介業者は「レインズ」で物件検索するから、どこに行っても同じ情報が出てくるって聞いたけど。
登録した宅建業者だけが閲覧できる不動産ポータルサイトです。一般の方は利用できません。
原則として、このご意見は正しいです。
しかし、レインズに登録するまでの間は、売り物件を預かった仲介業者が独占している情報です。
レインズへの登録は専属専任媒介で5日以内、専任媒介で7日以内と決められています。
仲介業者は『両手仲介』を成立させたいため、この短い期間中に自分の顧客に対して優先的に物件を紹介をします。
売主と買主の両方を一社の仲介業者が仲介する形態です。仲介業者は売主・買主両方から仲介手数料を受け取ることができます。
自分の顧客で買手が見つからない場合は、自社内の他の営業マンの顧客で買手がいるか探すことになります。
自社内の他営業マンと取引を成立した場合は『社内両手』と言います。
営業マンは、両手仲介に次いで会社から高い評価を受けることができます。
「自分の顧客」→「会社の顧客」→「市場の顧客」
この優先順位で買手を探していくわけです。
大手仲介業者は、店舗数が非常に多く、首都圏のターミナル駅なら必ず店舗を構えています。
その分、社内ネットワークによる会社独自の情報も多く持っているのです。
顧客としての優先順位を上げておくためにも、希望条件を伝えておくことはメリットが大きいと思います。
他の仲介業者やインターネットでは見つからない『貴重で新鮮な情報』を提供してもらえるかもしれません。
取引事故があっても逃げない
大手仲介業者はコンプライアンスに非常に厳しいです。
取引事故が生じないように、定期的に営業マンへの研修が実施されています。
また、売買契約書や重要事項説明書の厳しい社内チェックの仕組みもあります。
さらに、仮に営業マンの人的ミスによって取引事故が生じたとしても、大手であるがゆえにその事故から逃げることはできません。
社会的信用を失わないように、事後処理は専門のチームが行い、実損の補償もしっかり行います。
なお、営業マンの給与はインセンティブの割合(歩合給)が低く、インセンティブ中心の地場の仲介業者と比べて穏やかなタイプの営業マンが多い傾向があります。
「ゴリゴリ系」の営業スタイルが苦手な方には、大手仲介会社がマッチすると思います。
その2:友人や親戚から紹介してもらう
2つめが『友人や親戚からの紹介』です。
もし、仲介業者を通じて住宅購入した友人や親戚がいれば、営業マンを紹介してもらうのもオススメです。
オススメの理由は以下2つです。
- 少なくとも『ダメな仲介営業マン』ではない
- 紹介特典が期待できる
少なくとも『ダメな仲介営業マン』ではない
「紹介をしてもらえる」ということは、その営業マンには「一定レベルの業務スキルが備わっている」と確証を持って接することができます。
紹介する方が満足できたからこそ、紹介をしてくれるわけです。
ダメな営業マンを紹介しようものなら、自分の信用に傷が付いてしまいます。
ちなみに『ダメな不動産仲介営業マンの特徴』については、下の記事にまとめていますので併せてご覧ください。
ただし注意すべきは「紹介者の仲介実績があるかどうか」です。
単に「知り合いに仲介業者がいるから」という理由では、信用のおける知人からの紹介でもオススメできません。
これでは営業マンの本質的な良し悪しが判断できないからです。
あくまで、紹介者本人の経験から営業マンを評価していることを、紹介を受ける条件とするべきです。
紹介特典が期待できる
仲介業者によっては『紹介キャンペーン』を実施しているところもあります。
- 紹介者と成約者それぞれに5万円キャッシュバック
- 成約者の仲介手数料10%割引
このような内容です。
キャンペーンの内容は各社HPで確認することができます。
また、仮に会社としてキャンペーンが無くても、
何か紹介特典はありませんか?
このように必ず聞いてみてください。
営業マンにとって『紹介』は最も成約確度が高く、非常にありがたいものです。
ほとんどの場合、何かしらの特典や優遇を行ってくれるはずです。
その3:TERASS(テラス)を利用する
3つめが『TERASS』(テラス)です。
フリーランスの不動産エージェントによる不動産のコンサルティングサービスです。特定の仲介業者に属さず、しがらみのない経験豊富なエージェントから提案を受けることができます。
長く不動産業界で働くわたしの印象としては、
- 仲介営業マンの悩み
- お客様の悩み
この両方の解決策として、しっかり設計されているビジネスモデルだと感じました。
業界内外からの注目も高く、日経クロストレンドの2024年版『未来の市場をつくる100社』にも選出されています。
テラスがオススメな理由は以下2つです。
レベルの高い営業マンが多い
テラスの営業マンとして活動するためには、選考をクリアしなければなりません。
この選考通過率は5%と非常に狭き門となっています。
募集要項には「売買仲介経験が3年以上」と明記されており、『ダメな不動産仲介営業マン』でご紹介したような「ホヤホヤの新人営業マン」は在籍していないと考えられます。
未経験者の募集要項も存在するようですが、現在は募集を停止しています。
また、業務委託契約により営業活動するということは、自分の営業力に自信があるということです。
レベルの高い営業マンでなければ、フリーランスで営業活動を継続することは難しいことです。
そもそも一般レベルの営業マンには「フリーランスで営業する」という発想がないと思います。
この意味でも、テラスで活動する営業マンには高いレベルが期待できると考えています。
押し売りされない
「押し売り」する営業マンがいるのは「会社に押し売りさせられているから」です。
毎月厳しいノルマを課せられ、会社の都合でお客様が「欲しくもない物件」を無理矢理買わせてしまうのです。
これは営業マンにとっても、苦く、辛いことです。(慣れてしまう営業マンもいます)
テラスでは、フリーランスだからこそ『会社のしがらみ』が無く、営業マンの良識に基づいた営業活動ができます。
テラスに所属する営業マンの中には、会社員時代の苦く辛い「押し売り」の経験から、テラスのコンセプトに共感して参加した方も多いと聞きます。
ちなみに、テラスには、営業ノルマがありません。
ノルマが無ければ押し売りをする必要がありませんし、フリーランスは信用力が生命線であるため、そもそも押し売りができる環境でもありません。
もともと「ガツガツ気味」タイプの営業マンもいるので、このような営業マンにあたると「押し売り」に感じる方もいるかもしれませんが・・・
いずれにせよ、お客様の想いに伴走してくれる営業マンを探すなら、テラスは良い選択肢だと思います。
他の方法との併用がオススメ
テラスのサービス開始は2019年と日は浅く、利用者のの口コミはあまり多くありません。
また、優秀な営業マンであっても、その営業マン自身の価値観やセンスがマッチするかはわかりません。
そこで、テラスを利用するのであれば、大手仲介業者や知人紹介など、他の方法と併用してみると良いと思います。
相談だけなら無料ですので、他の選択肢と比較するためにも、一度検討してみてはいかがでしょうか。
売却・購入ともに利用可能ですので、まずは登録してみてはいかがでしょうか。
地場の仲介業者はダメ?
「絶対にダメ」というわけではありませんが、最初から地場の仲介業者に行くことはオススメしていません。
理由は以下2つです。
営業マンのレベルにばらつきがある
地場の不動産屋の中には、ほとんど研修をせず、いきなり新入社員を営業マンとして独り立ちさせてしまう会社もあります。
大手仲介業者では少なくとも1ヶ月程度の座学研修があります。個人的には、それでも独り立ちが早過ぎる思っています。
地場の仲介業者は、大手仲介業者に比べて入社難易度が低く、また未経験者の入社も多い傾向があります。
つい先月まで不動産とは関係ない仕事をしていた人が、あたかも「プロの顔をして」働いている可能性もあるわけです。
もちろん、地場の仲介業者にも非常にまともな会社はありますし、超優秀な営業マンもいます。
しかしながら、その逆のリスクが大きいことにも注意が必要なのです。
売買に弱い仲介業者がいる
地場の仲介業者には「賃貸仲介メイン」に営業している会社も多いです。
駅前の老舗不動産屋として歴史の長い会社も多く、古い店構えから察するに「掘り出し物の超優良物件が見つかるのでは?」と期待してしまいます。
しかし、そもそも賃貸仲介がメインであるため「売買仲介は賃貸オーナーが売却する際に手伝う程度」このような会社も多いです。
このような仲介業者は賃貸業務による十分な収益があるため、ゴリゴリの営業スタイルではありませんが、かえって頼り甲斐もありません。
不動産売買の相談をするなら、やはり「売買仲介メインの仲介業者」を選ぶべきだと思います。
おわりに:『はずれくじ』を引かないように注意すべし
不動産売買は、良くも悪くも仲介業者の影響がとても大きいです。
重要な仲介業者だからこそ、『はずれくじ』を引かないように注意しなければなりません。
これから仲介業者を探されるという方には、まずは今回ご紹介した「オススメの不動産屋へのアプローチ」を意識してください。
そうすることで『はずれくじ』を引いてしまうリスクを極力抑えることができると思います。
以上、本記事が皆様のお役に立てれば幸いです。