こんにちは。ハルです。
今回は『信用できる不動産営業マンの特徴』をご紹介します。
解説する3つのポイントを理解するだけで、営業マンの見方や接し方がガラッと変わると思います。
また、以前まとめた『ダメな不動産仲介営業マン5選』も一緒に読むと、営業マン選びの成功にさらに近づきます。ぜひ、参考にしてください。
不動産売買を検討されている方は、ぜひ参考にされてください。
その1:複数の関連資格を持つ営業マン
1つめは『複数の関連資格を持つ営業マン』です。
不動産仲介業の営業マンとして、知識と経験は唯一のサービス資源です。
しかし、その営業マンの力量を一般の方が判断する事は極めて難しいことです。
そこで『不動産仲介業に関わる資格をどのくらい保有しているか』これを客観的な指標として判断することがおすすめです。
まずは、宅地建物取引士。
通称『宅建』は不動産仲介業の国家資格です。
宅建の独占業務に『重要事項説明』があります。ほぼ全ての仲介取引で必要な手続きのため、仲介営業マンにとって必須資格です。
そもそも、宅建を持っていない営業マンはおすすめしません。
特に、キャリアが長いのに宅建を持っていない営業マンの場合、どれだけ優秀そうに見えても私なら絶対に避けます。
宅建以外では以下の様な資格があります。
- 不動産コンサルティングマスター
- ローンアドバイザー
- 相続マイスター
- 不動産証券化マスター
これらは国家資格ではありませんが、資格試験では仲介取引に必要な様々な知識が問われます。
相続による売却なら相続マイスター、収益物件の売買なら不動産証券化マスター、このような関係性です。
ちなみに不動産コンサルティングマスターは、宅建の上位資格という位置付けであり、より高度な知識が問われます。
単純に言えば、保有資格が多いほど仲介業務に関する知識が多いと考えられるわけです。
保有資格のレベルが高いほど、業務レベルやキャリアに対する向上心も高いことが伺えます。
もちろん、営業マンにとっても保有資格は有効な営業ツールです。
関連資格は名刺に記載しているはずですので、受け取った際は必ずチェックしましょう。
複数の関連資格を持っているなら、それは信用できる営業マンかもしれません。
その2:リスクを先に教えてくれる営業マン
2つめが『リスクを先に教えてくれる営業マン』です。
不動産取引は、時に大きな事故が伴います。
事故の損害は小さなもので数万円、大きなものだと数千万円になることもあります。
そして、それを誰が負担するのか、トラブルが起きた後に関係者の間で揉めることになります。
ほとんどの場合、揉める原因は営業マンとお客様の『言った言わない』が発端です。
言語道断ですが、言ってもないのに『言った』と言い張る悪徳営業マンもいます。
良い営業マンは、この様なトラブルを非常に嫌います。
営業マン自身の良心もありますが、『言った言わない』の処理は非常に手間がかかるからです。
当事者間での解決が難しい場合、調停や裁判沙汰に発展するケースもあります。
そのため、良い営業マンはお客様にとって不都合な事実をなるべく早く伝えます。
これはお客様のためでもあり、同時に営業マンや会社を守るためでもあります。
逆にダメな営業マン(ダメな仲介会社)は、多少のクレームを恐れずに契約優先で行動します。
そのため、お客様にとって耳障りの良いことばかり言う傾向があるのです。
もし、調子の良いことばかり言う営業マンがいたら、次のように質問してみてください。
『私たちの取引、どんなリスクが想定されますか?』
ダメな営業マンほどハッキリしない回答をするはずです。
耳の痛い話でもはっきり教えてくれるなら、それは信用できる営業マンかもしれません。
その3:契約を急かさない営業マン
3つめが『契約を急かさない営業マン』です。
とにかく契約を急がせる営業マンがいます。
これは会社の問題でもありますが、お客様の意思や都合は関係なく、とにかく契約獲得だけが至上命題とされている営業マンが存在します。
このような営業マンに捕まると、案内当日に申込書を書かされ、早ければ翌日に契約させられます。
契約後に『聞いていたことと違う!』となっても、こちらの記事でも解説しているように、仲介会社側はあーだこーだと言い訳をして、手続きを進めてしまいます。
そもそも不動産契約をする前には、綿密な準備が必要です。
- 現地調査
- 役所調査
- 資金計画
- 契約書等のチェック
申込みから契約までは、少なくとも5日〜1週間程度が必要です。
申込み直後に契約ができるのは、適当な調査で済ませている可能性があります。
場合によっては急ぎの契約もありますが、かなり稀なケースです。この場合でも、急ぎの契約に対応できるように、事前に準備をしているはずです。
特段の事情もないのに契約を急かされる場合、仲介会社の都合と考えて問題ありません。
営業マンには、まずは初期の段階でスケジュールを確認しておきましょう。
ウチの会社は社内チェックが厳しいので、申込みから契約まで最低でも5日間は頂戴しています。申し訳ございません。
コンプライアンスを重視する会社であるほど、契約準備には時間がかかります。
こんな言葉が出てくれば、それは信用できる営業マンかもしれません。
終わりに:『やる気』よりも『質』が重要
不動産仲介業は、参入障壁が低いため未経験の営業マンがたくさんいます。
そして、特に志もなく『高い給与』だけを求めて入社してくる人も多いです。
むしろ『不動産が好き』『お客様の人生に寄り添いたい』このような心意気の営業マンの方が少ないかもしれません。
なので、営業マンを選ぶ際は『やる気』よりも『質』を重視してください。
知識・経験・良心が備わっているか、今回解説したポイントに当てはまるなら、それは信用できる営業マンかもしれません。
以上、この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。